2020年末

今年も終わりに近づきました。
やっぱり年末って特別な感じがする。
妙に浮足立ったり、でも外は寒いから家で普段やらないことをやったりとか。
なんか不思議だけど、結構好きな時間。


おそらく今年は多分、悪い意味で記録される年になるだろうな。
自粛という言葉を何度使っただろうか。
そして今なお自粛したりしているけど、今の現状に対しての考え方は皆違うし
向き合い方もそれぞれだから、そこでぶつかる人もいたりする。
ウィルスの感染が拡大し始めて春あたりからすると結構時間が経っているから
緊張感とか得体の知れない怖さみたいなのと比べると
少し違う感情なのかな。
多分自分が感染したくないっていう感情はあるけど、
感染が広がることに関しては疎くなっている。それは自分もそうだし、他の人と喋っていてもそうかなって感じる。


今年はどういう年だったんだろう。
仕事は前半結構大変だったけど、その後は割と落ち着いていたな。
CGは作り方わかったから、それは収穫。


あとは移動型の屋外ギャラリーを設計して、施工して、実際に街で展示をしたことかな。
10月から11月にかけて4回もイベントをした。
11月は毎週やってたから、本当疲れた、けど充実していた。
今後どうするかなっていうのはまだ決まってない。


絵を描くこと、それを人に見せることは初めての経験だったけど
なんとなく絵を描くことって私にとって加算的で
デザインをすることっていうのが減算的な行為な気がする。


昨日、友達とご飯食べた時に言われたことがあって
「絵を描いたりとか、ギャラリー作ったりとか、その時面白いと思ったことをやっているんだろうなっていうのは見てて思うんだけど、それとは別に
将来的にどうなりたいとか、そういうヴィジョンってあるの。」っていう内容だったんだけど
その時とっさに答えたのが「建築家になりたいというよりは作家になりたい。物を作ることと考えることが好きで、そこに自分の中にある美しさの判断基準みたいなものをもっと深めたい」みたいなことを言ったんだけど
言葉にしてみたものの、どうなんだろう、本当にそうなんかなっていう気持ちもあれば、
多分今思っていることは言葉にしたことで正しい気もするし。


それとは別に、正直に生きたいなっていうのはあるから。
大人になるとそういう正直でいるっていうことに対して、そこに他人が絡んでくると
本当難しいことなんだっていうのはわかる。
協調したりぶつかったり従ったり。繰り返すけど、そのバランスって難しい。
正直に自分が思ったことをやっていけば、それが積み重なって何かしら
形になっていくんじゃないかと思ったりしているんだけど。
あと、もっと細かく物事を見れるようになったり考えられるようになったらいいなと思う。


人に聞かれた時にこうなりたいんだってはっきり言えるのは大事な気がするから
そう聞かれた時に選ぶ言葉。を考えたいし、
考えているだけじゃつまらないから、行動にうつして、常に動いている人でありたいなと思う。


文具店での店番も27 日が最終日だった。
その時、来年やりたいことみたいなの自分なりに書き出していたんだけど
そしたらやりたいこと、できるようになりたいこと、あと信念的なこと考えると
多すぎて、ちょっと焦った。
年末から準備しないと間に合わないんじゃないかって感じ。。
でもワクワクしてきた。


ざっくりいうと1月末にコンペ提出。
8月末には小説書いて応募してみようと思う。
建築士の資格は来年は無理かな。。
取るとしたら1発で受かりたいから、
がっつり勉強できる環境にならないと多分難しい。
ま、2級取ってるから、そんな焦んなくても大丈夫。
来年6月には管理建築士取れるし。
あと、来年は同棲と入籍。一昨日宮川くんと話した。
何か大きなことがない限りは、そうなるかな。
いい家が見つかるといいけど。
他の人とのシェアハウスと、ネズミが出る家はやだ。
あとエアコンがある家がいいのだけど。火鉢で暖をとるのはきつい。
冬に自分の家でコート着たくない。ま、テレビはなくてもいーや。
古い木造だとやっぱネズミは避けられないかなー。でもやだな、ネズミ。
断固としてそれは主張しよう。


そうだ、小説でいうと今年は辻村深月作品多く読んだ。
たちまち家の本棚の一角がその人の名前がずらっと並ぶという。
10冊以上は読んだな。
登場人物がリンクしていたりするから、読む順序とかあるみたいだったけど
あんま考えずに読んだから後で調べた時に
あー、これ先に読んどけばよかったってのもあったけど。
最後のスピード感と一気につながっていくところがやっぱり癖になる。
こう見えないところに糸を張られていて、最後に思いっきり糸の巣にズボッと引っかかる感じ。でもこう連続で作品を読み続けていると
あ。ここ、糸張ってるな。っていうのがわかってきたりしてきたけど。
いやー面白い。
人の醜いところというかナイーブな部分っていうのを書くのがうまいし
主人公というか語り手が頻繁に変わったりするのも
特徴になるのかな。
読後感もいい。


2020年、あと一日だけど、ちゃんと生きた。
ちゃんと生きていられた。
4月かな、5月かな。どの時期だったか忘れたけど、
なんかこう分かりやすく黒い心を身に纏った時があって
ニュースとかみて、不幸なニュース見てもなんていうのが適切かわからないけど
なんかずっと苛々していて、黒い黒いことを思ったり、それを口にして言葉にしたら
本当に最低なことを思ったり、それを吐き出せない辛さみたいなのが
込み上げてきて、どうしたらいいんだろうって思った時期もあったけど
2020年無事に生きることができて、
しかも自分の1年振り返ると決して悪い年じゃない。
むしろやりたいと思ったことを実行にうつせた良い年になった。
それは今後も多分糧になってくれる経験だろうなと思う。
そばにいて支えてくれる人にも感謝したい。
謙虚に、貪欲に、生きたい!
2021年もこの身体で、生き抜くぜ。
よろしく。

コロナと私
どう向き合うか。とかって春先に比べたらなんだか身近じゃなくなった気がする。
そもそも小さい会社に勤めてるからリモートもすぐ解除されたし、
いつも通りの生活だしなー
マスクをこんなに1年中することは珍しいけど。
でも建築家とかって社会の変化に適応していく職業でもあるから
ウィズコロナ、アフターコロナとか語りたがる。
先週も勉強会でそういう話になった。
でもなんだかどう変わるかって話が全部経営者目線で物事語られていること多いんだよなー
ワーカーが最近自分を内省する時間が増えたからサイドハッスル、ハッスルエコノミーする人が増えたとか。そのことをボスが悪い傾向といってたような気がして、後味悪かったな。
ま、奴隷のように働く人がいないと設計事務所は成り立たないからな。
コロナがなくてもそうなるのが当たり前になりそうだった気がする。
私的には社会の傾向がどうとかより、個人に興味がある。
個人と深い話をしたい。


ムヒカと私
その勉強会のあと、この週末でムヒカ大統領のドキュメンタリー映画を見てきた。
いい意味でこの人は本当に生粋の政治家だと思った。
言葉に力がある、重みがある、引力がある。私には結構響いた。
どうやら公開初日に行ったらしいことを舞台挨拶が始まった時にはじめて知った。
「生まれたから生きる」のか。
「自分の人生を自身で方向づける」のか。


私は知ってる。
ムヒカがいう、後者であり続けるのがいかに難しいか。今この仕事をして、こうやって生きている身としてはきっと後者であると思ってるが、今後それを貫けるのか。終わりがなく、絶やさず、誠実に考え続けて行動する事が出来るのか。
それは本当にわからないなと。


政治を信じていない私たちが文句を言うばかりでなく、
他に強く信じるものを見つけられているのか。
それは本当に考える必要があるなと思った。
いい映画でした。ありがとう。


辻村作品と私
まだ読み続けてます。
冷たい校舎を読みきって
ゼロナナゼロハチを今さっき読みきりました。
それで今日ななにー見てたらなんとゲストに辻村さん。
私的にリアルタイムの人で、嬉しかった。
ちなみに「朝がきた」はまだ読んでない。。。
次はロードムービー読もうかなと。
冷たい校舎とつながる短編があるらしい。楽しみ。


屋外ギャラリーと私
1回屋外展示できた。
公園のイベントという事で大成功。
いろんな人に見てもらって、はじめての体験でした。
本当に嬉しいなー。
この感覚は後でまとめよう。


絵と私
その展示で出展したのも私。
先週の金曜日会社を22時退社することを前もって言っておいたから
ちょうどに抜け出せた。
バックパッカーみたいな格好で荷物たくさんもってたから
「山にでもいくの?」と言われた。笑
下北に宿を借りて、その夜23時くらいから朝11時までひたすら絵を描き続けた。
色を足して、凹凸を作り、また足して油絵とか色々混ざったような。
なんなのかと聞かれると難しい。
たまにうたた寝しながら、音楽かけながら、絵を描いて
乾かして、また描いてを繰り返した。
最後は床を除菌シートでひたすら拭いて、帰った。
それを展示してみて色々な反応があって、
今後も絵を描いていきたい。
なんか得体も知れない宇宙を描いているみたいで、いい。


仕事と私
最近はオフィスの内装を番頭さんと二人でやっていて
その番頭さんがこのオフィスの内装が竣工したら設計事務所辞めて
独立するということ。
だいぶ前から聞いてたけど、最近ボスに報告もしたらしく
正式に時期が決まった。。
ずっとこの人についてきたから、きっと色々私自身仕事の仕方変わるんだろう。
もっと頑張らないと、きっとだめだ。
そろそろ2年半。もっと強く何かを決めていかないと。

最近

絵を描くようになった。
本を読むようになった。
友達が上京してきた。
仕事以外で設計をした。
秋から冬にかけてちょっと新しいことをする予定。
目の下のクマみたいなのが定着して老け顔になった。
まじで取れない。シワも増えた。。


30になると良いこともあれば悪いこともある。
オープンデスクの子とか20で、会社の同僚の女の子も23.24で
「〇〇さん(私)が大学生の時、僕小学生ですね」
「やだ、歳とりたくなーい。」みたいなこと言ってるけど
なんか全て日常の延長線上にあって
30だから大人になったとか、考え方が一変するとか
年の功で肝が据わるとかそういう感じにはならないんだと思った。
女の子に関して言えば、歳とったら価値が下がる的な考えが抜けないんだろうなー
たとえそうだとしても生きていくしかないのに。
でも、20代のときは出来ることはやってた気がするので
あんまり後悔はないなー。本当に長い10年だった。


さて絵はアルキド樹脂の油彩画っぽい絵を描いてる。
mixed mediaっていうものを使ってひたすら描いてみた。結構楽しい。
一日で友達と一緒に15枚くらい描いた。


本は辻村深月さんの本をひたすら読んでる。
1冊目に光待つ場所へ読んで
調べたらこれスピンオフの小説なんだってなってそれに関連する小説を読みたくなり
その後、
スロウハイツの神様(上下)
凍りのくじら
ツナグ
を読んだ。


そして、今これから
冷たい校舎の時はとまる(上下)に手を出そうとしてる所。
なんかおなじ作家さんのをこんなに一気に読むのは久しぶりかもしれない。
まあ、多分私の人生で最大の冊数読んでるのは赤川次郎だけど。
多分80冊くらいは読んだはず。高校の時に。


わかりやすくて、小説同士が繋がっていたり、適度に裏切られる感じとかは共通ポイントかもしれない。あと辻村さんの小説は感情の機微を言葉にするのが上手。自分が考えていてただ言葉にできないと思っていた感情が言葉に書き起こされているのをみて、なるほどと思うことが多い。


友達が青森から上京してきた。
「ランチしよー」って誘われたから
「あ、じゃ一緒に絵かかない?」って言って
一緒に絵を描いた
レンタルスペース借りて。
初めてレンタルスペースなるものを借りた。
結構いいね。


仕事以外で設計っていうのは屋台を設計した。
正確にいうと屋台ギャラリー。
新しいことを秋から冬にかけてするっていうのはこのことで
街を歩く屋外ギャラリーをしてみることにした。
協力者とか出展者も確保したし、
来週はその屋台をDIYで作るから、ある工房の見学に行く。
作ったものを置いておいても大丈夫らしい。
なんともありがたい話。


屋外でギャラリーをする意味。
道を歩くと多分1日に多くのものを通りすぎる。
どんどん通りすぎて、頭もそういう状態に慣れていく。
つまり道を勢いよく歩いていくためにはある程度の鈍感さが必要。
都心においては特に。
通り過ぎる時におそらくそこに自然があると意識が向くという場合もある。
またはそこに人間の手垢がついた作品がずらりと並んでいた場合も然り。
または物珍しいイロモノとしてみられる可能性もあり。
ただ街にある日常を少し変えてみたい。そんなことで変わらないだろうけど。
非日常な状態を作り出したい。
だから物販というよりギャラリーとしての在り方を強調したい。
うまくいくかな。わからないけど。ものは試し。