5月9日

今日、学校の帰りに新宿東口歌舞伎町方面の地下に降りる駅階段(結構な人の通行量)の床に飲みかけのペットボトルが置いてあって、そのペットボトルを境に右は登り動線、左は下り動線という感じでなんとなく境界線みたく わかれているのに気づき、


お。これはペットボトルと通行している人をうまく写真に撮ろうと携帯でアングルを考えて、よし。撮ろうと振り返った瞬間に
不良少年のような男の人がそのペットボトルを今から思いっきり蹴っ飛ばそうとして足を振り上げた瞬間で見事に端っこに寄せられてしまったペットボトルによって、人の行動を振り分けていたその境界が解除されちゃったんで、その不思議な光景を写真に収めることができなかったんだけど。面白いなと思った。


7日に徹夜して課題の模型作って8日設計の授業。
新宿世界堂の壁をこんなにしっかり作った人なんているんだろうか。しかも正面じゃなくて横側。
世界堂にすごい時間を割きすぎて、自分の案を作る時間がないという悪循環に。
これは世界堂だけの模型。1/50模型。めちゃでかい。徹夜明けで散らかってる。
学校の制作スタジオ内にて。


発表の寸前まで手を加えてやっと見せられる状況になった。
来週は中間発表だから気合い入れていこう。


遡って6日、週末は宮川くんと墨田美術館に。
北斎は単純に興味深くて、面白かった。本当にバラエティに富んだ表現。ユーモアセンスにあふれた内容で楽しめた。けど、建築はなんかあんまり好きな感じではなかったな。
螺旋階段の手すり壁が白でとても薄く、おそらく10mmくらいの厚みで作られてたけど。壁の上端が妙なゆるやかな曲線になっていて。それも美しかったら良いんだけど。なんか結構チープに見えるなあと歩きながら思った。しかも階段の下端が少し尖っていて危ないからだと思うけど、グレーのカバーとかかけられちゃってて。せっかく壁厚薄くしてシャープな印象に仕上げようとしたのに。あー。こういう安全面優先する感じ、日本だなーって感じがした。お客さんに子供とかもいるから、確かにぶつけると痛いよね。怪我して苦情が来ても困るし。
展示の仕方もなんだか巧みな動線操作とは思えないし。展示室に置かれていたベンチの位置も、もっと違う場所におけば良いのに、なんでここなのか。トイレは地下1階、1階と3階にあるけど。1階と3階はトイレが男女1個ずつしかなく、中も真っ白で仕上げられているため床のちょっとした汚れも目立ってしまうなあと思った。北斎は90歳まで生きた長生きな画家で、年齢順に作品や経歴を紹介する暗い展示部屋(黒)には床に謎の青ライン照明が走るように光が動いていて。うーん。なんだこれ。微妙。
展示部屋のそれぞれのコンセプトははっきりしているけど、それぞれの部屋の関係性が微妙というか。こんなに辛口にいうつもりはなかったけど、文字で起こすとこのような結果に。じゃあお前設計できるのかよって言われると、SANAAに文句言える立場じゃないけど。きっといつもの明快なコンセプトとプロセスがあるのだと思うんだけど、私には理解できなかった。ファサードが魅力的なだけに。内観がなんだか残念に思えてしまった。


金沢の21世紀美術館はとても良かったから、SANAAは美術館は得意なんだっていう認識があっただけに、自分の中で勝手にハードルを上げてました。


そのあとは私は母の日プレゼント選び、宮川くんは母と弟の誕生日が近いということで
プレゼント選びに徹して、渋谷でお買い物。


そのあとは久々に鍋ぞう行くかって感じで、
入ったら隣でえげつない女子会やっていて、少し萎縮しちゃったけど楽しんだ。
そして、「こんなところで?」と思ったけど、
少し結婚の話にもなった。
今まで冗談半分で結婚の話は会話の流れで何度もあったけど。
親に挨拶とか結婚式とか、そういうしっかりした内容ははじめて話す内容ばかりで
何故か鍋ぞうで。っていうのがなんか不思議な感じだったけど、
そっか。気づけば5年も付き合ってるんだもんな。22歳から付き合って今27歳。あっちは27歳から付き合って今32歳。


相手は美術関係だから、金銭面で安定した生活は難しい。
まあこっちも建築関係で安定するかわからない。不安定&不安定という。
子供とかできたら苦労するだろうな。でも面白い子に育ちそう。
一緒にいてこんなに楽しい人いないし、安定が全てじゃないから。
遠距離のとき、その存在にどれだけ助けられたことか。
付き合って1ヶ月で、1年半遠距離。東京帰ってきて半年で1回別れて。
2ヶ月後にまた会うようになって3年くらい。
1回別れたけど、結局長いこと付き合ってるわけだし、いいのかもね。
ただ親に紹介しづらいな。二人ともカッチカチの銀行員だからな。
宮川くんの自由な感じ、苦手だろうな。とりあえず先に姉に会ってもらって練習してもらおうということになった。そして姉も銀行員という。
私も建築勉強してなかったら、銀行員になっていたんだろうかと思ってしまう。


いきなり人生の岐路に立たされたような週末でした。

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