読了記録③日本建築思想史
よみおわりました。
100年の建築思想の流れについて
おおきな流れとして堀口捨己ー丹下健三ー磯崎新ー妹島和世という4名の人物をあげて時代の流れを解説している。
「非都市的」「茶」「日本」堀口捨己 都市とは関わらない
様式なき様式という岡田邸を間近で見てみたい。和と洋の両立。
「弥生的」「社会貢献」日本主義というイデオロギーに沿って考え、それを自分の地層とした。本を読んでいると丹下さんはあまり語らない人だったのだろうと思う。誰かが丹下さんはこうだったといっているが多い気がする。
と、、一人づつ感想かいてうまくまとめようともったけど、やめた。
菊竹さんのスカイハウスはなぜ地面から浮かしているのかという疑問に対して答えた解答には驚いた。
「恨み」という感情からというのだ。ちょうど戦中にいた彼はアメリカの攻撃によって土地は燃やされ、何もなくなってしまった。だから土地は信用しない。だから土地には接点を少なく浮かしたような意匠にしたということ。
わたしはその感情は自分の感情として消化することはできない。その体験をしていないから。ただ言っていることはとても理解できる。という状況にとても歴史を感じるのだ。自分の体験できない気持ちを知るとき、時に時間や奥行を感じることができる。
海外で仕事するとき、外国人は日本人の作品に「日本」を否応なしに見出そうとする傾向があるらしい。つまり日本という国の特徴がそれだけデフォルメされ、ファッショナブルなものとしてとらえられているということなのか。
自分では意識していなくてもいつのまにか「日本」的なものを取り入れていることはある。それは自分との関わりが深ければ深いほど背景ににじみ出るもの。
時代との接続・切断する面の両面がある。
継承する部分とそれを断ち切り新しい側面を提示する部分という意味。
その両面を持ち合わせたい。今は時代を理解する時期。
話は変わるが、両生類という種類は面白いとおもう。
「両生」類の名は、水中生活と陸上生活の両方が可能という意味ではなく、両方の環境が必要な動物という意味らしい。
属性が薄いというか両方要するっていうのが人間っぽい。
とりあえずメモ的な内容でおわり。