夏もいつのまにか

学校がお休みに入り、なんだかゆったりした生活。と思いきや、ある一人の社員が急に会社をやめてしまい、その人のやっていた物件をみんなでまわす日々。ありゃりゃ、という感じだが、こればっかりはしょうがないなと。歯車らしく。
昨日は建築学校の人たちと4人で栃木に行ってきた。ストーンプラザと大谷石の地下採掘場跡、スミカプロジェクトの藤森さんの住宅(外観のみ)を見てきた。
ストーンプラザは周りの住宅街になじみ、すっぽりとおさまった感じで思ったより敷地が狭かった。写真でみている限り、なんだか広大な敷地に建物が佇んでいるのを想像していた。実際に建築を見にいくということがおもしろいのは、建築雑誌の写真でみているだけではわからない周辺環境やその建物に着くまでの道のりを知れることだったりする。玉石が埋められたような床面に水が張られている部分にどうやら蛇が出たらしく、係員の女性が悲鳴をあげていた。悲鳴をあげていた割にトングを持ってきて掴み、「あれ。入らない。」ときゃーきゃー言いながら蛇を排水溝にいれようとしている姿はおかしかった。
また、受付でその係員の女性にトイレまでの道順を聞いた際に「この道をまっすぐ行って右に・・・」とジェスチャー付で説明をし、「右に」と手を右方向に移動させた時近くにあった石の壁面に手を思い切りぶつけていた。プロ根性なのか、ぶつけておいて何事もなかったかのような無表情っぷりに思わず口元が緩み、ばれないようにうつむき加減に笑いをこらえるしかなかった。
建物というよりその女性が強烈に印象に残ってしまう結果になった。建物で出会う人もまたもやおもしろいところだ。


大谷石は結構何年か前から行きたいと思っていた場所だ。採掘した跡が残っていたり、壮大なスケールに驚いた。見学できる部分はほんの少しで実はもっともっと採掘場跡の空間は広がっているのだ。トップライトのように地上と地下をつなぐ開口のようなものがあって、地上と地下の温度の違いで発生するのか煙がかった、雲のようなものが開口部分の近くに浮かび上がっていてとても幻想的だった。このスケール感はなかなか日本では体験できない。


住宅、外観のみ見学の方は外観だけであるが開口の高さのずらし方また庭部分からはしごがかかっていて二階につながる部分等、中を見てみたいという願望がかられる。そんな作品であった。外壁には木材を炭のように黒く焼いたような外装で、肌質が美しかった。学校の人曰く、劣化のしにくさや防炎効果のある素材らしく、機能も伴っている。もっと藤森建築を見てまわろう。本や雑誌でよく読むが実際の建築物もしっかりみなければ。


日曜日は住宅模型つくりと姉への結婚祝いとしてつくったたいようのえをやっとプレゼントできた。昨年に完成していたのに渡せていなかったのだ。アルバムをつくり、「たいようのえ」のタイトルグラフィックなどもつくり貼ってみた。姉はとても喜んでくれ、最高の贈り物だとよろこんでくれた。渡すの遅くなってごめんと謝りつつ、渡せてよかったという安堵感と肩の荷が少しおりた感じ。
今週末は充実してたな。よーし!明日から仕事がんばろうの巻!



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