ふむふむからぐーんと飛んで。

バラガンのプレゼンシート、いろいろな事をやっていたけれど実際のプレゼンでは言いたいことの半分くらい?かそれ以下かな。実際言えたのは。プレゼンシートも立体的にしようという試みは完成の一歩手前でなんだかとても稚拙でかえって伝えにくいものになったように見え、うーむと悩んだ末にパソコンのイラレでやってしまったという。。でもタイトルのフォントはバラガンの建築的要素がつまっているものを発見できてこれはよかったなと。壁の厚い中に一方向に抜ける光。その光も細く突き抜けている。そんなフォント。これは私の解釈だがバラガンフォントとしてプレゼンシートに利用した。そして、図面はリライトしてトレース。部分的な詳細で惹かれたところだと片持ちの階段の裏側が白く塗られていること。これは光が壁に映り込む時のことを考えられているその光がやわらかくなるようにと塗られたらしい。生涯何度も塗りなおされたとされる壁の色は自然光をあてて何度も色の吟味をしたらしい。バラガン邸を選んだ理由としてやはり「ずっとつくりつづけていた」ということであると思った。プレゼンで思ったとおりにいかないこと、聞く人が加わるとまた自分の作品がちがって見えること。少し沈んででもやはりこんな機会あってよかったなと思った。

昼仕事して夜学校にいってという生活が約2ヶ月経った。最近なんだか学校に入って学ぶことは多いが、なんとなく心がゆれるような刺激が足りないというか、ちょっとした物足りなさを感じていた。そんな時ワークショップのお誘いがあったので昨日と今日の休日は八王子にある大学セミナーハウスでワークショップに参加。

お恥ずかしいながら吉阪隆正の建築をはじめてみた。なんだろう。一つの村のような、統一感のない建物群。そして手すりやドアノブなどディティールがおかしい。とても妙な装飾たち。自然と細部まで目がいく。竣工してから50年経った今でも人があふれ、活気があった。山の中にあるのにこの活気は少し信じがたいという感じなくらい。
そしてワークショップのテーマは「新しい場所をつくる」
傾斜の獣道にここらへん階段ほしくない?という話になってU字構や平板や木材の廃材を利用して階段をつくった。土を掘って、U字構をはめこむ。水平になるようにもうちょっと右掘ったほうがとか置く位置の選定をしながら進める。最後に木の杭を打ち込んで一段完成という流れ。


つくろうといってつくる。それはどんなものでもそう。だけど通常ならばつくろうといってから様々な工程や段階を踏まないといけないのに、ここに今つくったほうがよいと思えば今つくる。そういう勝手が許される施設なのだ。それって素晴らしい!!と階段つくっている時にじわじわと心が浮き上がっていく自分がいた。プリミティブでシンプルなもののつくりかた。吉阪隆正の意向である「使いつつ、つくりつづける」ということが継続されている、そんな素敵な土地である。そしてワークショップの先生にあることを提案してみたら「たぶんやっていいんじゃないかなー」とゆるく言われたのでもしかしたら人生初の試みをできるかもしれない。これができたら私の25歳目は大変充実することになる。ちょっと本気でデザイン画かいてみようと思う。これが本当にできるとしたらすごい。もしかしたらできないかもしれない。だけど結果できなかったとしても、どんな事であろうとその時自分の心が高ぶることには時間をかけると決めた。そういう風に素直に生きよう。はいはい、そんな感じね。ふむふむから飛び上がった今という感じの心拍数の流れを書きとめましたとさ。

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