展示廻りの休日

4つの展示を週末に見た。これはかなり画期的。
1つ目は2121の単位展。この展示は人気のようで人がたくさんいた。チケット買うために外まで行列ができているくらい人があふれかえっていた。
一般の人に親しみやすいというか「単位」に目を向けてみるという一つの着眼点として、多くの人が楽しそうに展示を見る様子をみていると、展示の意図は達成しているのかなという印象。ただ強さが足りない。気がする。私、何者だよという感想だけど。
2つ目はギャラ間の丹下健三展。この方は日本の近代建築を創り上げた人と言っても過言ではない凄いお方。広島平和記念公園は丹下健三氏の設計。広島に住んでいた時広島平和記念公園の近くに住んでいた。その時に自転車通勤であったので、記念公園のすぐ近くの相生橋を毎日渡っていた。あの公園はだだ広くてあの原爆ドームを見ただけで頭がいっぱいになってしまうが、そのまわりの環境の風の抜け感やシンプルさが全体のバランスを保っているように思う。昼の賑やかな時でもなんとなく静けさがある。それはこの設計の力なのか。戦争の歴史を背負っているからなのか。印象深い建築である。
今回は丹下氏が自分の建築を写真に収めたフィルムが展示されていた。実はしらない建築もあったりして、あら、こんなこともしていたのかというお勉強もしてしまった。自分の建築をどうみているか、どこを気にしているのかという丹下氏の主観というか視点を垣間見えた気がする。そしてフィルムを展示するだけでこれだけの人が集まるという丹下氏の凄さも実感。
3つ目は馬喰町のギャラリーアルファエムの青野文昭氏の展示。
「なおす」という独自の解釈。この迫力と調和が心地よくて見入った。きっと意味もプロセスもあるのだろうが、そういうの抜きにしても見ごたえがある。この人の展示これからチェックしよう。
4つ目はBankArtの鈴木了二展。模型が緻密。断面的・平面的思考を徹底構築してきた人なのだろう。模型の検証でそれが伝わってくる。
個人的に。平面図や立面に色鉛筆で色がついているのがよかった。多分実際はこういう色にはならないのだけど、そこにファンタジーが加わっているようで。


多分建築を勉強している人ばかりが来ているような印象だった。模型をアイレベルで見ている人が多かったからだが、あれは癖のようなもので多くの人が気づかぬ内に凄い体勢でみていたりする。


色々見て感想をまとめることはできるが、自分のことになると言葉がでてこない。言葉にできない。これからどう生きていくか。本当にこれで大丈夫か。満足はできないだろうが、自分はどういう立ち位置で戦おうとしているかわからなくなる。日を追うごとに明確にしていかなければ。

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